パーヴォ・ヤルヴィがNHK交響楽団の持つ特質として高く評価しているのが、サヴァリッシュやスイトナー、シュタインらドイツ人名指揮者のもとで培ってきたドイツ音楽の演奏伝統です。それゆえ、R.シュトラウスの交響詩プロジェクトと同様、彼が生涯初めてレコーディングするワーグナー作品にN響を起用するのは当然のこと。当アルバムは2018年2月、サントリーホールでのライヴで、全曲演奏に4日間・約15時間を必要とする四部作「ニーベルングの指環」から、随一の聴きどころとして単独でも演奏されるオーケストラ曲をヤルヴィが選び出し、ドラマの時系列順に構成されています。■壮麗な「ラインの黄金」のクライマックスに始まり、躍動感に満ちた「ワルキューレの騎行」、「指環」の中で最もヒューマンな感情が溢れ出る「ヴォータンの告別」、清澄な「森のささやき」を経て、「神々の黄昏」へと到達します。切れ味鋭いヤルヴィの指揮に、N響が骨太かつ厚みのあるサウンドで応え、一つ一つのモチーフに込められた音楽的な意味合いやキャラクターを生き生きと表出しつつ、鮮烈なまでに音彩豊かなワーグナーの世界を開示しています。 ソニー・ミュージック
昨日サントリーホール行われた、メシアン「トゥランガリラ交響曲」もライヴ・レコーディングされ来年にも発売(勿論SACD)されますので、楽しみです
パーヴォ・ヤルヴィ(PAAVO JARVI) のチケット情報