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SACDに特化した偏屈ブログ

美しさの極み! ロトがロンドン交響楽団の高性能を駆使した人間業とは信じ難い ラヴェル&ドビュッシー

ラヴェル: スペイン狂詩曲、ドビュッシー: 牧神の午後への前奏曲、他

フランソワ=グザヴィエ・ロト ロンドン交響楽団

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今や世界で最も注目を集める指揮者の筆頭であるフランソワ=グザヴィエ・ロト。彼が首席客演指揮者の任にあるロンドン交響楽団との最新アルバムが登場します。曲はラヴェルドビュッシー。見たことのあるようなプログラムですが、ドビュッシーの「海」と「牧神の午後への前奏曲」はレ・シエクルとのピリオド楽器演奏で、モダン・オケとは初めてとなります。さらにラヴェルの「スペイン狂詩曲」は初レパートリーなのも大歓迎。

シエクルとのドビュッシーも解釈と音色で話題となりましたが、今回は世界屈指の超絶的高性能オーケストラであるロンドン交響楽団のため、ロトの意図がさらに理想的な形で実現しています。「牧神の午後への前奏曲」では首席フルート奏者ギャレス・デイヴィスの柔らかく七変化する音世界に酔わされます。弦楽の弱音の美しさも絶品で、SACDによる高音質録音の効果が光ります。

注目はラヴェルの「スペイン狂詩曲」。ロトのラヴェルはいずれも絶品ですが、これも期待にたがわぬ出来で、魔術的なオーケストレーションロンドン交響楽団の名人芸で極彩色の絵巻となっています。さらにロトならではの解釈とエネルギーでスペイン的な妖しさと情熱も放ち、一期一会の驚異の名演となりました。ますます絶好調のロト、ご期待下さい。
キングインターナショナル

【曲目】
(1)ラヴェル:スペイン狂詩曲
(2)ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(

3)同:交響詩「海」


【演奏】
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)
ロンドン交響楽団

【録音】
2019年4月25日(1)、2018年1月25日(2)、3月38日(3)/バービカン・ホール(ライヴ) オリジナル録音形式: DSD 128

 

 

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