コロナ禍でレコード会社もかなりの厳しい状況、ましてや、儲けよりも高音質録音に拘り、SACDでリリースしてくれる(コストは倍以上とも)レーベルは余計に苦しいでしょう。我々高音質録音盤愛好家にとって、供給源が無くなるのは死活問題。どれほど優れたオーディオ機器だろうが、ダメ音源が良くなるわけじゃなし。私はダメ音源を流せばオーディオがその程度の鳴りしかしなくなる、とも思ってます。
過去の優秀録音名盤のSACD化も大歓迎で嬉しいのですが、やはり現在進行形の音楽が、より高音質で録音される事は未来への財産だと思っています。
「がんばれ高音質レーベル特集」で微力ながら応援支援をやっていきたいと思います。第一弾は
R-Resonance
代表は白柳龍一、各作品のプロデューサーでもあります。
新録音ものにはディレクター:国崎 裕エンジニア:深田 晃の名。国崎氏は日本コロムビアのSACDでも、深田氏も2000年前後のSACD黎明期の作品にもその名が見られる、長くDSD/SACDに携わっているベテラン高音質録音チームであります。
SACD第一弾のライナー・キュッヒル&福田進一は演奏、録音共に優秀で音楽ファンを喜ばせ、新録SACD・復刻SACD化共に興味深いタイトルが続きます。
Duo Concertant - Rainer Kuchl & Shin-ichi Fukuda
ライナー・キュッヒル 、 福田進一
ハンス・プフィッツナー:ヴァイオリン・ソナタ
ライナー・キュッヒル 、 加藤洋之
日本の歌
ライナー・キュッヒル 、 グザヴィエ・ドゥ・メストレ
J.S.バッハ: 無伴奏ソナタ&パルティータ全曲
ライナー・キュッヒル
Stravinsky: Lesacre du printemps, Petrouchka, etc.
青柳いづみこ 、 高橋悠治
ドビュッシー没後100年記念企画《クロード・ドビュッシーの墓》
青柳いづみこ 、 西本夏生 、 福田美樹子
それとOTTAVA recordsからの
も白柳、国崎、深田のトリオによる作品。
コロナ禍だからこそ音楽は必要だ、その灯火を消してはいけない。それは30年50年100年先の音楽好きのために、音楽好きの我々の使命ではないかと思うのです。
60年前の音楽を今でも新鮮に楽しめるのは、先人が良い演奏を持ちうる限りの情熱で高音質で収録していたからに他なりません。
最後に、R-ResonanceのHPから以下の言葉を
I wish you music to help with the burdens of life, and to help you release your happiness to others. (L.v.Beethoven)
音楽があなたの人生の重荷を振り払い、あなたが他の人たちと幸せを分かち合う助けとなるように(L.V.ベートーヴェン)