フレードリク・マルムベリ アンサンブル・ルンダバロック ホール・バロック
SACDハイブリッド盤。モンテヴェルディが1607年に作曲した音楽による寓話『オルフェオ』は、5幕という構成、登場人物の多さ、明確なオーケストラの書法、後の時代のオペラと同様に古典的神話に基づく台本といったことから、真の意味での最初の歌劇と言われています。1607年の初演の後、長い空白の期間を経て、1904年、パリのスコラ・カントルムでの演奏会形式での上演をきっかけに演奏機会が次第に増え、21世紀までにはスタンダードのレパートリーとして定着しました。
「BIS」レーベルがリリースされる新しい録音は、スウェーデン南部の3つのアンサンブルのコラボレーションから生まれました。テノール歌手ユーハン・リンデロートをはじめ、ソプラノのクリスティーナ・ヘルグレーン、クリスティーネ・ノンボー・アナセン、マリア・フォシュストレムたち、ルネサンスや初期バロックの声楽作品の経験豊富な歌手が集まった、大学都市ルンドの古楽シーンで活動するヴォーカルグループ「アンサンブル・ルンダバロック」。2012年から毎夏、ホールの町で開催される「ホール・バロックフェスティヴァル」のアンサンブル・イン・レジデンスとして結成された「ホール・バロック」は、2016年に『テレマン、コレッリ、J.S.バッハの組曲と協奏曲』をリリース。ルーマンの『ゴロヴィンの音楽』でスウェーデン・グラミー賞を獲得しました。そして、金管楽器のグループ「アンサンブル・アルタプンタ」。3つのアンサンブルをまとめるフレードリク・マルムベリは、マルメ音楽大学で学び、現在、王立ストックホルム音楽大学の合唱指揮の教授とエーリク・エーリクソン室内合唱団の首席指揮者を務めています。
この録音に参加したアンサンブルには、アンサンブル・アルタプンタでトロンボーンとコルネットを担当するオーレ=クリスチャン・アンデシェンのように『オルフェオ』の上演と録音を何度となく経験したプレーヤーも多数含まれています。2019年夏、ルンドのエースレーヴ教会でのセッション録音です。(輸入元情報)【収録情報】
● モンテヴェルディ:歌劇『オルフェオ』 SV.318 (1607) 全曲アンサンブル・ルンダバロック
ユーハン・リンデロート(テノール:オルフェオ)
クリスティーナ・ヘルグレーン(ソプラノ:ムジカ、プロセルピナ、合唱)
クリスティーネ・ノンボー・アナセン(ソプラノ:第1のニンフ、エウリディーチェ、合唱)
マリア・フォシュストレム(メゾ・ソプラノ:使者、合唱)
アンナ・サンデル(メゾ・ソプラノ:第1の羊飼い、スペランツァ(希望)、合唱)
エーダム・リース(テノール:第2の羊飼い、アポロ、エコー、合唱)
ダニエル・オーベリ(バリトン:第3の羊飼い、第2の冥界の精霊、合唱)
ステフェン・ブルーン(バス:渡し守カロンテ)
カール・ペーテル・エーリクソン(バリトン:第4の羊飼い、冥界の王プルトーネ、合唱)
アン=マルグレート・ニューベリ(ソプラノ:第2のニンフ、合唱)
ラスムス・グラーヴァス・ニルセン(テノール:第1の冥界の精霊、合唱)
スタファン・アルトヴェーグ(バス:第3の冥界の精霊、合唱)
ヘッドヴィグ・フォン・シャンツ(ソプラノ:合唱)
スタファン・スレーン(テノール:合唱)
ペッテル・オストベリ(テノール:合唱)
ホール・バロック
アンサンブル・アルタプンタ
フレードリク・マルムベリ(指揮、オルガン)録音時期:2019年7月、8月
録音場所:スウェーデン、ルンド、エースレーヴ教会
録音方式:ステレオ(セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUNDプロデューサー:トーレ・ブリンクマン(Take5 Music Production)
サウンド・エンジニア:インゴー・ペトリ、トーレ・ブリンクマン(Take5 Music Production)
クラムシェル・ボックス