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SACDに特化した偏屈ブログ

異色の解釈で知られるレミ・バローのブルックナー録音、今作は第4番のコーストヴェット校訂版の登場

ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」 (1888年 第3稿/コーストヴェット校訂版)
レミ・バロー 、 聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団

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さまざまな稿(バージョン)が存在するブルックナー交響曲。なかでも第4番はその微妙な違いのため、稿の選択がかなり困難になります。第3稿については長い間、弟子のレーヴェが勝手に手を入れたという見方をされてきましたが、今回用いられているコーストヴェット校訂版が2004年に国際ブルックナー協会から出版された頃から再評価され、ブルックナー自身が認めた版であるという説が高まっています。バローは約20年間、第2稿(1878/80)を用いて演奏してきたため、2011年に初めて第3稿で演奏したときには、まるで「慣れ親しんだ風景が草木に覆われて、どことなく異質なもの」に感じられたそうです。しかしこの第3稿こそブルックナーの成熟の証しであり、修正点はすべて工夫が凝らされており、磨きのかかった作品はよりニュアンスに富み、さらに聴きやすくなっているとバローは解説で語っています。とりわけスケルツォ終結部や、終楽章のコーダ、クライマックス直前で用いられる弱奏シンバルの効果は絶大。バローの泰然自若たる演奏はブルックナーの思いを真摯に伝え、聴衆の温かい拍手がこれに応えています。
今作もバロー自身が音源監修に携わり、エンジニア陣がこだわりぬいた高音質録音により豊かな残響が余すことなく再現されています。
ナクソス・ジャパン

【曲目】
ブルックナー: 交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック」 WAB 104
(1888年 第3稿 /2004年コーストヴェット校訂版)
1. I. Ruhig bewegt 22'24"
2. II. Andante 18'43"
3. III. Bewegt 10'53"
4. IV. MaBig bewegt 27'23"(拍手入り)

【演奏】
聖フローリアン・アルトモンテ管弦楽団
レミ・バロー(指揮)

【録音】
2021年8月21日(Brucknertageにおけるライヴ収録)
聖フローリアン修道院教会、ザンクトフローリアン
(オーストリア北部オーバーエスターライヒ地方)

CD/SACD STEREO、SACD 5ch

 

 

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