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SACDに特化した偏屈ブログ

鈴木雅明とBCJメンバーによる バッハの《音楽の捧げもの》《14のカノン》

 

Bach, J.S.: Musikalisches Opfe

Bach: Musikalisches Opfer - Masaaki Suzuki (harpsichord)

Bach Collegium Japan: Kiyomi Suga (flute), Ryo Terakado (violin), Yukie Yamaguchi (violin/viola), Emmanuel Balssa (cello)
 
鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーによるバッハの《音楽の捧げもの》、《14のカノン》が登場です!プロイセン王フリードリヒ2世が提示したといわれる単一主題に基づく《音楽の捧げもの》は1747年夏にライプツィヒにて成立。この曲集はバッハの作品の中でもとりわけ高度なポリフォニー技巧が駆使されており、整然としてしかも謎に満ちた楽譜の印象は「音による幾何学」とも言われます。《14のカノン》はゴルトベルク変奏曲の主題低音部に基づく14曲のカノンで1747~1748年8月成立と推定されています。主題とその逆行形による2声のカノンの第1曲にはじまり、主題と対位主題、およびそれぞれの転回形による4声の二重カノン(第5曲)、基礎音上の5声の二重カノン(第11曲)、6声の三重カノン(第13曲)など、全14曲がさまざまな形を示す興味深い作品です。そして、ソナタト長調BWV1038はブランデンブルク協奏曲第3番の終楽章を思わせる軽快な第2楽章のフガートやフルートとヴァイオリンの憂いに満ちた二重奏が聴かせる第3楽章が印象的な作品です。鈴木雅明率いるBCJメンバーによる極上のアンサンブルでお楽しみください。
キングインターナショナル
 
 【曲目】
J.S.バッハ(1685-1750):
(1)《音楽の捧げもの》BWV1079
(2)アリア~ゴルトベルク変奏曲 BWV988
(3)《14のカノン》(「ゴルトベルク変奏曲」の主題に基づく)BWV1087
(4)フルート、ヴァイオリン、通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV1038

【演奏】
鈴木雅明(チェンバロ)
バッハ・コレギウム・ジャパン・メンバー
【菅きよみ(フルート)、
寺神戸亮(ヴァイオリン)、
山口幸恵(ヴァイオリン/ヴィオラ)、
エマニュエル・バルサ(チェロ)】

【録音】
セッション録音:2016年8月/旧カトリック教会(ハーグ、オランダ)