今最も勢いのある若手指揮者の一人、オロスコ=エストラーダ。ヒューストン交響楽団とのドヴォルザークの交響曲の録音でも注目を集めていますが、当録音ではハイドンのオラトリオ『天地創造』を収録しました。
アンドレス・オロスコ=エストラーダは1977年南米のコロンビア生まれ。19歳でウィーンに渡り指揮を学びました。2009年から2015年までウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団の首席指揮者を、また2014/15シーズンからはhr交響楽団とヒューストン交響楽団の音楽監督となり、現在最も注目を集めている若手指揮者の一人です。歴史あるヒューストン交響楽団との入念なリハーサルと深い信頼関係から当団の伝統を維持しつつ若き巨匠の新鮮な解釈を取り入れており、当録音でも情熱あふれる演奏を聴かせてくれます。
ハイドンがロンドンから持ち帰った旧約聖書の「創世記」とミルトンの「失楽園」をもとにした英語の台本を、ヴァン・スヴィーテン男爵が自由にドイツ語訳した3部33曲の『天地創造』。第1・2部は6日間にわたる神の天地創造の物語、第3部はエデンの園におけるアダムとイヴを扱っています。壮大な合唱と豊かな旋律が魅力のこのオラトリオは和声的書法と対位法的書法が総合されており、特に独唱者と合唱とが荘重なフーガに発展し、力強いアーメンの絶唱で全曲が結ばれる終曲は非常に印象的です。クラムシェル・ボックス仕様。(輸入元情報)
【収録情報】
● ハイドン:オラトリオ『天地創造』 Hob.XXI-2 全曲
ニコル・ヒーストン(天使ガブリエル/イヴ:ソプラノ)
トビー・スペンス(天使ウリエル:テノール)
ペーター・ローズ(天使ラファエル/アダム:バス)
ヒューストン交響楽団&合唱団
アンドレス・オロスコ=エストラーダ(指揮)
録音時期:2016年9月27日~10月2日
録音場所:ヒューストン、ジョーンズ・ホール
録音方式:ステレオ(DSD)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
もともと高名な古楽ヴァイオリニストとして知られていたマンゼは近年指揮者としての活躍も目覚ましく、2014年からはハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めています。好評を博している当コンビによるメンデルスゾーンの交響曲シリーズ。当ディスクには大作の交響曲第2番『賛歌』がライヴ収録されました。 神を讃える長大なカンタータのソリストはアンナ・ルチア・リヒター、エスター・ディールケス、ロビン・トリッシュラーがつとめました。リヒターは2008年ベルリン全国声楽コンクール年少部門第2位、2012年国際ロベルト・シューマン・コンクール優勝などの受賞歴を誇る実力派。2015年10月のベルナルド・ハイティンク指揮ロンドン交響楽団来日公演では、マーラー:交響曲第4番のソリストで登場し話題となりました。 当演奏でも全体的に速めなテンポで切れのあるマンゼ節で聴かせます。崇高なこの名曲をマンゼの会心の演奏で聴くことができます! メンデルスゾーンの交響曲第1番&第3番『スコットランド』、交響曲第4番『イタリア』&第5番『宗教改革』とあわせてお楽しみください。 交響曲第2番『賛歌』は1840年6月、活版印刷術の発明者グーテンベルク400年記念祭のために作曲され、バッハゆかりのライプツィヒの聖トーマス教会で一連の行事を締めくくる演奏会で初演されました。3楽章のシンフォニア(交響曲)と、続く9曲のカンタータ部分から成る大曲です。トロンボーンが奏でる勝利的な主題で幕を開ける3楽章構成のシンフォニアで始まり、合唱を中心としたカンタータ部分へと続きます。カンタータ部の第7曲コラールの冒頭、八声部無伴奏合唱で演奏されるルター派のコラール「今やみなは心と口と手をもって」は非常に印象的で(バッハもこのコラールを用いてカンタータBWV.9、192を書いています)、管弦楽が加わってますます世界は広がっていきます。終曲は大規模な合唱フーガで、冒頭に現れる勝利的な主題が高らかに奏でられるなか、感動的なフィナーレを迎えます。(販売元情報)アンドルー・マンゼSACD HYBRID:タワーレコード
【収録情報】
● メンデルスゾーン:交響曲第2番変ロ長調 Op.52『賛歌』
アンナ・ルチア・リヒター(ソプラノ) エスター・ディールケス(ソプラノ) ロビン・トリッシュラー(テノール) 北ドイツ放送合唱団 ケルン放送合唱団 ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団 アンドルー・マンゼ(指揮)
録音時期:2017年6月15,16日 録音場所:NDRハノーファー、放送局スタジオ大ホール 録音方式:ステレオ(PCM HI-RES/ライヴ) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
人気・実力を兼ね備えた俊英指揮者のヤクブ・フルシャ。PENTATONEレーベルからリリースが続いておりますが、2017年6月の録音ではベルリン放送交響楽団との共演で、コダーイとバルトークの管弦楽のための協奏曲を収録しました。 フルシャは1981年チェコ生まれ。プラハ芸術アカデミーにて故ビエロフラーヴェクに学び、2004年の卒業以来、チェコの主なオーケストラでのデビューを皮きりにライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ロッテルダム・フィル、バーミンガム市響、クリーヴランド管などに客演。プラハ・フィルハーモニア音楽監督兼首席指揮者、東京都交響楽団のプリンシパル・ゲスト・コンダクターとなり、現在はバンベルク交響楽団の首席指揮者としても注目され、2018年6月、同団との来日公演への期待も高まっております。 コダーイの管弦楽のための協奏曲はシカゴ交響楽団創立50周年記念委嘱作品。コダーイの管弦楽作曲家としての優れた資質と才能を最もよく示す傑作と讃えられています。コダーイはバルトークと同じく、ハンガリーなどの民族音楽を素材として独自の音楽語法を確立しましたが、当作品では民族音楽の要素とバロック時代の管弦楽法や形式との融和が試みられた魅力的な作品です。 一方、バルトークの管弦楽のための協奏曲はクーセヴィツキー夫人の追悼、およびクーセヴィツキー生誕70周年とボストン交響楽団指揮者就任20周年記念のために1943年に作曲されました。バルトークの作品の中でも最も色彩的に派手で理屈抜きに面白いものと言えます。若きフルシャがこれらの傑作を見事に演奏しております。(輸入元情報)
【収録情報】
● コダーイ:管弦楽のための協奏曲 [16:25]
● バルトーク:管弦楽のための協奏曲[I. 10:28/ II. 6:44/ III. 7:36/ IV. 4:20/ V. 9:52 = 39:00]
ベルリン放送交響楽団 ヤクブ・フルシャ(指揮)
録音時期:2017年6月15-17日 録音場所:ベルリン、ハウス・デス・ルンドフンクス、RBB 録音方式:ステレオ(DSD/セッション) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
アレクサンドル・ブロック率いるリール国立管弦楽団が、誉れ高き合唱団のレ・クリ・ドゥ・パリと豪華ソリスト陣とともにビゼーの名作『真珠採り』を録音しました!
★ビゼーといえば『カルメン』があまりにも有名ですが、特に母国フランスで今なお人気なのが『真珠採り』です。スリランカのセイロン島を背景に地方色にとんだ三角関係の悲劇を描いた『真珠採り』は「いつかのような暗い夜に」(ソプラノ)、「耳に残るは君の歌声」(テノール)、「おおナディール、若き日の恋人」(バリトン)、「神殿の奥深く」(テノールとバリトンの二重唱)などが有名な全3幕4場のオペラです。 レイラ役は今をときめくソプラノ歌手、ジュリー・フュシュが歌いました。2009年に本格的なデビューを果たしたフュシュは、若さあふれる瑞々しい声色と共に全体的に重心を据えた安定感のある歌唱が魅力。高音の煌びやかさはもちろんのこと、中低音のふくよかな伸びにも定評があります。録音ではマーラー&ドビュッシー歌曲集などをリリースしており、曲に合わせて鮮やかに声色を変える表現力の持ち主です。 演奏の素晴らしさはもちろんのこと、ジャン=マリー・ヘイセン、エルド・グルートなどPENTATONEレーベルが誇る技術陣による録音で、DSDレコーディング技術で収録されたマルチチャンネル対応の極上の高音質録音を楽しむことができます。
【『真珠採り』あらすじ】
真珠採りたちの安全を祈るために尼僧になったレイラは昔の恋人ナディールに会い、2人は恋にはしる。尼僧の戒を破った彼女は捕えられ、2人とも火刑に処されようとするが、かつてレイラに命を救われたことを思い出したズルガは、身を捨てて彼らの逃亡をたすける。(写真c Sarah Bouasse)(輸入元情報)
【収録情報】
● ビゼー:歌劇『真珠採り』全曲
ジュリー・フュシュ(レイラ/ソプラノ) シリル・デュボワ(ナディール/テノール) フロリアン・センペイ(ズルガ/バリトン) リュック・ベルタン・ユーゴー(ヌーラバット/バス)、他 レ・クリ・ドゥ・パリ ジェフロワ・ジュルダン(合唱指揮) フランス国立リール管弦楽団 アレクサンドル・ブロック(指揮)
録音時期:2017年5月9-11日 録音場所:リール、ヌーヴォー・シエクル 録音方式:ステレオ(DSD/セッション) SACD Hybrid CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND