ジョニー・グリフィン「ア・ブローイング・セッション」
前から欲しかったんですが、60年前の録音で40分弱の収録時間、何度も出直しであるのに定価4300円+税・・はちょっと暴利過ぎやしないかい?既にSACDで所有しているアルバムは買い足すより聴いた事ない音楽を優先方針もあり、と躊躇しておりましたが・・Amazonで安かった(それでも3千円オーバー)ので購入。
届いてさっそく開封。プラケースを紙ケースで覆って、少し高級感を演出してますが、それほどでも無い。解説にDSDマスターの云々かんぬんがあるかと思いきやそれも無い。特に読む必要の無い簡単な解説とオリジナルリリース時の英文だけ。やっつけ仕事感がありますが・・・音には納得!SACDシングルレイヤーのストレス感の無い余裕の鳴り、熱い熱い演奏に高揚しました。モノラルで力強さがまた良い。廉価版CDより感動と聴く時間の価値を考えたら、高くてもこっちですね、私は。
ジャズはごく一部の人気タイトル以外は売れない、という事情もありますからね~と音を聴いてこの価格に対して寛大な気持ちにもなります。やっぱりジャズもSACDです。他のタイトルも、ステレオ録音盤だとどうなんだろう?と欲しくなっちゃいました。続編タイトルはまだですかね?
アコーステック・ウェザーリポート
「ハンク・ジョーンズ・ラスト・レコーディング」
グレイト・ジャズ・トリオ
DSD、SACDの黎明期から携わってきた伊藤八十八氏によるハンク・ジョーンズ最後の録音。伊藤氏も亡くなり、このアルバムにゲスト参加、極上のトランペットを聴かせてくれるロイ・ハーグローヴも既にこの世にはいない・・
切なくなりますが、このアルバムにいつでも新鮮なままの躍動する演奏が収められています。
良い演奏が良い録音で、SACDで残ってる。これほどリスナーにとって有難い事はないでしょう。
「世界はここのしかないって上手に言って」
菊地成孔プロデュースで、これもDSD録音。ぎゅっとアイデアを詰め込んだ力作。一気に駆け抜ける感じが聴き疲れを感じもしますが、捨て曲ナシのアルバム。音の美しい余韻にDSDを感じます。どうも菊地成孔と喧嘩別れとの情報もあり、もうSACDでは出してくれないかも知れないのが惜しい。。
やっぱりジャズもSACDが最高だな~と思う次第であります。