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SACDに特化した偏屈ブログ

ベヒシュタインで弾くドビュッシーやピエルネと同時期に学んだフランスの女流作曲家、メル・ボニの作品集

女性の回想録~メル・ボニ: ピアノ作品集
ミリアム・バルボー=コーエン

タワーレコード

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Ars Produktion

セザール・フランクの強い推薦で入学したパリ音楽院でドビュッシーやピエルネと同時期に学んだフランスの女流作曲家、メル・ボニ(本名メラニー・ボニ)。当時の男性中心社会における不当な扱いを避けるため女性であることを公表せずに中性的な偽名で活動して実力が認められ、後年女性であることを公表してからも当時としては異例の高い評価を受けました。ポスト・ロマン派風~印象主義的な作風でピアノ曲を中心に約300もの作品を遺しており、近年再評価が進む作曲家の一人です。20代の頃に書かれこれが世界初録音となる「エティオール」から、病におかされながら書かれた晩年の作品までが時系列に並べられています。
2019年にもベヒシュタインのピアノでARS Produktionレーベルにグラナドスの作品集(ARS38288)を録音したフランス出身のピアニスト、ミリアム・バルボー=コーエン。現在はドイツ・フランクフルトを拠点にソリストとしての活動を行いながら、自閉症学習障害の子どもたちにも音楽を教えています。
東京エムプラス

【曲目】
メル・ボニ(1858-1937):
エティオール Op.2(1884)
前奏曲 Op.10(1889)
うららかな春 Op.11(1889)
小川の側で Op.9(1894)
秋の思い Op.19(1894)
子守歌 Op.23-1(1895)
牧歌 Op.12(1897)
無言歌(ロマンス) Op.29(1897)
瞑想曲 Op.33-1(1898)
神秘的な鐘 Op.31(1898)
バラード Op.27(1897)
無言歌(ロマンス) Op.56(1905)
舟歌 Op.71(1906)
傷つけられた大聖堂 Op.107(1915)
夕暮れに Op.111(1922)
嘆きの笛 Op.117(1928)
悲しい子守歌 Op118(1929)
遠くの鐘 Op.121(1929)

【演奏】
ミリアム・バルボー=コーエン
(ピアノ/ベヒシュタインD282)

【録音】
2022年1月18日-20日
インマヌエル文化センター
(ヴッパータール、ドイツ)