VIVA!SACD

VIVA!SACD

SACD (Super Audio CD) is a high-resolution audio disc format developed by Sony and Philips. Utilizing the Direct Stream Digital (DSD) file format, SACD provides for more accurate sound reproduction than the PCM used in the current CD format.

SHM-SACDについて雑感

6月にユニバーサルから発売が予定されている、SHM-SACD
 
08年あたりから世間を賑わせた、CD素材の通常ポリカーボネイトを液晶パネル用ポリカーボネイトに変えただけで音が良くなる!というあれのSACD
 
早くも各所で仕様レポートや試聴レポートなどあってるようです。
 
さて、これらを観ての個人的感想・・かなり厳しい話もするが、俺の本音を聞いておけ・・
 
まだユニバーサルから公式発表が無いのですが、今の所「素材」に関する事ばかりですね。
私は「良い演奏」「良い録音」「良いマスタリング」が良い録音音楽の要だと思っています。
今回いずれも再発ですので、「良いマスター」「良いマスタリング」が重要だと思っています。レポートはそれらが「良い」という前提で今回目玉の「素材」について述べてるんだと思うのですが、エンジニアの名前が一切出てこないのには不安を感じます。SHM-CDでの個人的感想は「音の変化」はあるが「良くなった」とは思わない、でしたから。
 
昨年のビートルズ・リマスターは公式サイトには携わったエンジニアの経歴から載ってましたね。
私はミュージシャン、エンジニアを含めてアーティストだと思っているので、こういう事は重要だと考えています。
 
オーディオでも、プレイヤー、アンプ、スピーカー、またケーブル類においても、「素材」などの話はあれどエンジニアの話が出てこないのにはいかがなものかという思いがあります。聞いた話ですが、欧米では「このバランス・エンジニアは誰だ?」という会話になるそうです。
 
結果、リリースされた物が良ければいいじゃん
 
そうなんですが、今後良し悪しを語る上で「素材が良いから良い」「シングルレイヤーだから良い」「サラウンド未収録で非圧縮だから良い」となるのは、正直違うだろう、と
 
SACDですから、CDの「〇〇年最新リマスター」という煽りで単に音圧上げただけとトボケタ仕事はやらないと思いますけどね。
「素材」にも拘って音質を追求していこうという方向性は評価しますが、「姿勢」や「順序」においてどうかな、と。録音やマスタリング技術より素材が語られるのは本末転倒。ますます海外との技術や音楽性の格差が広がる懸念があります
 
例えば、製作過程や素材にも拘りを見せるNFレーベル
日本を代表する名エンジニアの西脇&福井両氏による優れた録音(DSDによる最新録音)で、優れた演奏家の素晴らしいプレイを収録。加えてスタンパーを若い過程の物を採用。大量生産できないゆえ価格は上昇するものの、その鮮度はかなりもものでした。08年よりシングルレイヤーを採用。これも少しでも良くと考える上でと、SACD本格普及に向けての方向性だったわけですけども、価格はHYBRIDより500円値下げされています。これは企業努力と大変高く評価したい。しかもサラウンドが極めて優秀で、サラウンドでの2chでは到底不可能な「表現力」に加え「音質」面でも素晴らしい。仕事内容を省みますと定価4000円でも安いと感じました。
 
一方SHM-SACDですが・・4500円・・・高い・・・
HYBRIDの素材はCOPという既にポリカーボネイトよりも高品質な素材が使われているので、自慢のSHM素材を使うならシングルレイヤーしかないわけで、後付け感が・・
2chのみにする事で非圧縮というのも、単にサラウンド分のコスト削減と手抜き感が・・
シングルレイヤーなのでSACDユーザーしか聴けない(買わない)ですし、あくまでマニア向けなのでプレス枚数は少ないでしょうから、その分価格が上昇するのは仕方ないにせよ、録音コストもかかってませんし、海外からオリジナルマスターを借り受けてるわけでもないので、やはり割高感が・・
 
文句ばかり言ってますが・・
新規SACDのタイトルを持ってきたのは高く評価したいですし、タイトルを見ますとそれなりの拘りを感じさせるなと。SHM-CDで「ヴェノム」が出てきた時にはアホかと思いましたからね(ギャグだろ?と。ちなみにヴェノムは最高です)。高価なのもやはり産みの苦しみ・・CDも最初は4000円もしましたしね、アナログだと良音質盤は1万円近い価格ですし、聴いた人が「4500円でも安い!」と思えばそれは成功なのですから。私は1000円のCDでも1000円の価値しか無ければ「高い」と思いますしね。
CD3000円でも高いという声も聞きますから(実際仕事内容に関係なく一律3000円は高いですが)、それなりの仕事であればそれなりの価格は当然ですので、価値の分かる人だけに向けた物でもまあいいか、と。
こういう物ばかりになるといけませんが、多様性としては有りでしょう。安いのに良い物が最高なんですけどね。
 
聴きもしないのに文句ばっかり言うのはいけませんね
どれか1枚買ってみようか・・えっ?これが思うツボ??
 
今後のタイトルや方向性、またユニバーサルの公式発表においてのエンジニアの名前など、期待はしていますので。一応
出来れば普通のSACDで普通の価格で出しくれるとより歓迎です