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ディーマ・スロボデニュークが ストラヴィンスキーの魅力的な「交響曲」を録音

ストラヴィンスキー: 3楽章の交響曲、管楽器のための交響曲交響曲 ハ調
ディーマ・スロボデニュク 、 ガリシア交響楽団

タワーレコード

 

 

ストラヴィンスキーといえば『火の鳥』『ペトルーシュカ』『春の祭典』などバレエ音楽管弦楽曲が有名で、交響曲を連想させる作曲家ではありません。しかし彼が作曲した交響曲に属する5篇は、そのどれもが個性的ですべてが異なるキャラクターを持っています。当アルバムはその第1弾として3篇を収録しております。

ストラヴィンスキーアメリカで作曲した最初の大作「3楽章の交響曲」は、リズミカルなオスティナートと刺激的な音響効果でまるで『春の祭典』のよう。第二次世界大戦に作曲されたこの作品は戦争に対するストラヴィンスキーのメッセージにも聴こえます。「管楽器のための交響曲」は、ストラヴィンスキーの友人だったクロード・ドビュッシーへのオマージュとして作曲された、短くコンパクトな作品。"Symphonies"と複数形がとられているため、交響曲の形式ではなく、"ともに鳴り響く"音楽を試みたと解釈されています。万華鏡の如く変化する形式は初演時に聴衆を驚かせましたが、今ではストラヴィンスキーの独創性を示す最高傑作の一つに数えられます。「交響曲 ハ調」は戦中1938年から40年にかけ2つの大陸で作曲されたシンプルかつユーモアに富む作品です。

指揮のディーマ・スロボデニュークは1975年モスクワ生まれ。17歳でフィンランドに移住しシベリウス音楽院でレイフ・セーゲルスタム、ヨルマ・パヌラから指揮を学びました。2016年より2021年までラハティ交響楽団の首席指揮者を務め、BISレーベルから「プーランクプロコフィエフブリテン:シンフォニエッタ集」(BIS SA-2601)、「カレヴァラの情景」(BIS SA-2371)、「カレヴィ・アホ:協奏曲『シエイディ』、交響曲第5番」(BIS SA-2336)、「プロコフィエフ:歌劇『賭博者』による4つの描写と終結バレエ音楽『石の花』からの組曲」(BIS SA-2301)などをリリースしています。

当演奏は2012年より2022年まで音楽監督を務めたガリシア交響楽団との共演。作風が常に変化そして進化したストラヴィンスキーの多面的で魅力的な一面を見事に引き出しております。
キングインターナショナル

【曲目】
ストラヴィンスキー:
(1)3楽章の交響曲(1942-45)
(2)管楽器のための交響曲(1918-20 原典版)
(3)交響曲 ハ調(1938-1940)

【演奏】
ディーマ・スロボデニューク(指揮)
ガリシア交響楽団

【録音】
(1)(3)2019年2月11~15日、(2)2023年6月18&19日/コルーニャ歌劇場(スペイン)
プロデューサー:(1)(3)イェンス・ブラウン、(2)マリオン・シュヴェーベル
サウンド・エンジニア:マリオン・シュヴェーベル

 

 

 

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