先日発表されたSACD^SHM仕様第二、三弾にて
ブラックサバス、KISS
そういう意見は多いにあるでしょう。録音自体がチープなのに・・と
「あるんです!」
それはクラシックやジャズにおける「美音」であったり「細やかな表現力」であったり「空気感」や「録音現場の臨場感」とは違うのですが
HR/HM系をハイエンドのシステムで聴く方も意外に多いというのもあります。しかし、私が感じるのはラジカセやミニコンポで聴くのとさほど印象は変わらない・・です。それは元が「ラジカセやミニコンポで聴く」事を前提に作られているのでいかにハイエンドであろうと入ってる情報以上は引き出し様がない・・(異論はあるでしょうけども)
今この記事を
ジャーニー「アライヴァル」(シングルレイヤー:ステレオ)を聴きながら書いていますが、これは90年代末のヴォーカルにスティーヴ・オージェリーを迎えてのアルバムで当然PCM録音。ややSACDにする素材としては乏しい部分はあるにせよ、それでもCDDAの同アルバムよりも音の厚みと広がりがあり感動的です。
ディープパープル「マシンヘッド」(ハイブリッド:マルチch)はベースの音の太さや存在感がより作品をどっしりとしたモノに、そしてイアン・ギランがこんなに凄いヴォーカルだったのかと認識を新たにしたものです。声が伸びる伸びる・・ヴォーカルの表現力がCDDAとは段違いな所は「DSDは音に丸みがあるのでロックの迫力を出すには不向きだね」という意見を跳ね除けて余りあると私は思うのですが。マルチchは各楽器がバラで鳴るという自然派は眉をひそめる系とはいえ、それだけに各楽器を粒さに観察できると言えるでしょう。けして褒められた録音ではないこのアルバムにおいてもこれだけの違いがあるものだと思いました。
まあしかし、ヴェノムなんかはラジカセなんかでチープに聴くからカッコいいというのもありますからね。全部が全部をというわけではないのですが。
旧作をSACD化ももちろん歓迎ではありますが、やはり新作をSACDを前提に作ってくれると最高なんですけどね。ロックに関しては再発ばかりで言葉は悪いかもですが「懐メロ」と化してますからね。。現在進行形のロックを聴かせてほしいものです
HR/HMはもとよりポピュラーロック全般が入手困難な状況でバカみたいに高騰しているのが残念でならないのですが・・どうか再発していただきたい。2000年代初頭よりもSACDプレイヤーは安価になり、徐々に存在も知られてきたところですし、ロック系を一気に再発と願います。限定とか止めて欲しいです。。普及価格でせめて2800円とかで・・
一部を除いてエゲツない値段になってますね。。