VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

藤田恵美  カモミール・ベスト・オーディオ

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1 And I Love You So
2 Best Of My Love
3 First Of May
4 All My Loving
5 Unchained Melody
6 Desperado
7 Angel Voices Calling
8 Fields Of Gold
9 Proud Of You
10 Longer
11 Today
12 Walking In The Air
13 Beneath A Rowan Tree
14 Over The Rainbow
15 Wide Awake
16 Tears In Heaven
17 What A Wonderful World

2006  CD/SACDハイブリッド  ステレオ/マルチチャンネル

夫婦ユニット、ルクプルのヴォーカリストとして「ひだまりの詩」で180万枚の大ヒットを飛ばした藤田恵美
その後は活動停止・離婚、その名も聞かなくなっていたが、海の向こう台湾でカヴァー・アルバム「カモミール」シリーズが大ヒット。そのシリーズアルバム3枚からのベスト選曲をサウンドエンジニアかないまる、こと金井隆氏らが監修し極上音質SACD化したプロジェクト作

「ベスト・オーディオ」と銘打つだけあって透明感に溢れ、なおかつ「ひだまり」の様なほんのりとした暖かみがある音は間違いなく良い音。声や楽器はよりリアルで、時折ピアノやギター、ストリングスの音色にドキリとさせられる。そして変に脚色のない素直でスーっと伸びていく藤田の歌唱が気持ちいい。ただその素直さが「個性の無さ」と映る場合もあり、評価は分かれそうだ(英詩ゆえ、その発音を指摘する声があるようだが、私は気にならない)
実際アルバム単位だとゆったりとした曲調が続き起伏に乏しいので退屈になる時があるが、BGMにしておくと耳を奪われる。特に2、8、9、10、12
事実、某リラクゼーション施設で流してもらったんですが、反響が数人から寄せられました

サラウンドはまさにサラウンドかくあるべし!
単に残響をリアに配置しました、といった安易なものではなく、ベルや鈴の音がサラサラと星屑が落ちてくる様なマルチサウンドならではの、あたかも曲の中に自分が入り込んでいるかのような感覚に感動する。これは音楽の楽しみ方、味わい方として強く支持したい。


ただ、アルバムの性格上どうしても「音楽」そのものより「音」への拘りの方が強い様に感じる。静かな曲ばかりなのも「音響」ゆえだろう。内容と音の素晴らしさは間違いないのだが、再生回数が少ないのは事実・・久しぶりに聴くといいねとは思うのですが、毎日夢中で聴きまくる衝動にはかられない。そこは残念。
もう少し毒があっても、すいかに塩かけると逆に甘くなる様に「音楽」そのものの旨味は出るような気がする
但し、リラクゼーションとしては極上

ライナーには詳しくレコーディング技術解説、拘りが記載されているのでそちらを見るのもお薦め。本来全てのアルバムにこういう拘りはほしい




レコーディング・エンジニア 阿部哲也
サウンドクオリティ・アドバイザー 金井隆(かないまる)
プロデューサー 溜知篤

DSD Enjineer : SHIGERU INOUE(sony)