VIVA!SACD

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SACDに特化した偏屈ブログ

強烈なエネルギーのエキゾチックな色彩に満ちたチェロ協奏曲の系譜 三世代にわたるアルメニア人作曲家のチェロ協奏曲を、すべて同郷の演奏家が披露した熱い思いあふれるアルバム

 

アルメニアのチェロ協奏曲
アレクサンドル・シャウシヤン 、 エドゥアルド・トプチアン 、 アルメニア国立フィルハーモニー管弦楽団

タワーレコード

 

ハチャトゥリヤンは第2次世界大戦後1946年の作で、辛い時代を反映してか内省的で、ヴァイオリンやピアノの協奏曲のような強烈さには欠けるものの、真摯な情熱が心を打ちます。

もともとハチャトゥリヤンはチェロを学んでいたこともあり、チェロの機能と効果を熟知していたため、非常に難しいテクニックが要求されます。
シャウシヤンは歌心も満点で曲の魅力を再認識させてくれます。

ロストロポーヴィチに捧げられたババジャニヤンの協奏曲は1962年の作ですが、実際は1950年代後半に巨匠と会ったときから発想していたとされます。
ハチャトゥリヤン以上にアルメニアの民族色が直接的で魅力的です。

同地で活動するペトロシヤンは1973年生まれ。パリで教育を受け、考古学者としても活躍しています。タイトルの「8.4」は創世記第8章4節、ノアの箱舟アルメニアアララト山にたどり着く場を表しています。
ビザンツおよびアルメニア典礼音楽を素材に第1楽章で大アララト山を、第2楽章は小アララト山を描いているとされます。

2000年以来エドゥアルド・トプチヤンが音楽監督を務めるアルメニア国立フィル。
技術はもとよりアルメニア独特のリズムとエネルギーに惹きつけされます。
キングインターナショナル

【曲目】
(1)ハチャトゥリヤン:
チェロ協奏曲ホ短調

(2)ババジャニヤン:
チェロ協奏曲

(3)ペトロシヤン:
チェロ協奏曲「8.4」

【演奏】
アレクサンドル・シャウシヤン(チェロ)
エドゥアルド・トプチヤン(指揮)
アルメニア国立フィルハーモニー管弦楽団

【録音】
2022年1月24-27日(1)(2)
3月19-20日(3)
アラム・ハチャトゥリヤン・ホール(エレヴァン、アルメニア)

 

 

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